緑内障(りょくないしょう)とは

眼球の内圧(眼圧)が以上に高まるため、視神経に障害がおこり視力が低下します。
徐々に視野が狭まる症状を経て、最後は失明に至ります。
日本人の40歳以上の20人に1人、60歳以上では10人に1人の割合で起こるといわれており、成人における失明原因の第一位となっています。
広く知られておらず、治療開始が遅れがちとなるやっかいな病気でもあります。

眼球には、一定の早さで出入りを繰り返す水(房水)があり、この流れが正常だと眼圧は保たれます。
緑内障は、この房水の排出部に奇形が起こるなどして、滞留した水が眼圧を押し上げて起きます。

緑内障の原因としては、以下の4点が挙げられます。
(1)先天性
(2)ストレスなど精神面や疲れからくるもの
(3)加齢によるもの
(4)眼圧の機能異常に発するもの

いずれも、発病すると、視神経など神経細胞が侵され、視野狭窄(徐々に視野が狭くなる)が悪化し、失明はくいとめられません。

開放隅角緑内障(単性緑内障)

若い方もありますが、年齢的に40歳を過ぎたころから発生するものが非常に多いようです。 自覚がある場合は、目の奥の痛み、頭痛、吐き気、眼の充血などがあります。
自覚がなく、徐々に視野の低下、電球や蛍光灯を見ると虹がかかって見える、部分的に視野が欠けるなど、知らず知らずのうちに症状が出てくる場合があります。
単性緑内障患者さんの針治療前後の眼球の血流変化を調べると、針治療によって毛様体血管に対して大きな調整作用があることがわかりました。おそらく、視神経乳頭の虚血など微小な循環障害を解消させ、眼の機能障害を正常に回復させると考えられます。

閉塞隅角緑内障(急性緑内障)

救急疾患の一つにあげられる病気です。
急に激しい眼の痛み、頭痛、吐き気等の発作におそわれ、1~2日以内に眼圧を下げないと失明することもあります。
この際に、吐き気、むかつき、頭痛等のため、内科、脳外科で眼病と思わないで他の治療を受けることがあります。
処置としては、点滴や注射、投薬等で眼圧を下げますが、万一眼圧が下がらない時は手術になります。

続発性緑内障

他の病気や外傷が原因で発生するとされていますが、詳しくは解明されていません。

緑内障の症状

視野の一部が欠けるところから始まります。最初は部分的に少しかすむ、と感じ、もやが広がるようになります。症状が進むと、霧がかかったようにぼんやりとした見え方になります。

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緑内障の病院での治療法

点眼薬または投薬で眼圧をコントロールします。
従来の点眼薬では、エピスタ、ピロカルピン、サンピロ等があり、眼圧の状態により、点眼の種類、点眼の回数が異なります。

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