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高度鍼治療を専門として
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子供の円形脱毛症の治療

当院では、全国でも数少ない子供の鍼治療を行っており、子供の脱毛症についても多くの治療実績があります。

大人の脱毛症もそうですが、子供の脱毛症については、なかなか情報量も少なく悩んでおられるお母さん方が多いのが現実です。例えインターネットでもなかなか本当の患者さんたちの声も出てきにくい、それが子供の脱毛症です。
少しでも、実際の患者さんたちの声を伝えるために、当院に来られる患者さん達のお話をさせてもらいたいと思います。

お母さん:20代前半で結婚、出産。年齢の割にしっかりしておられます。
お父さん:20代後半。子供が大好きでやさしいお父さんです。
患者さん(理恵ちゃん):二人姉弟で長女。4歳。弟は3歳。2歳の頃に脱毛症を発症。

当院に相談に来られた時には、理恵ちゃんの脱毛症は進んでいて、髪が全て抜けてしまっていました。

初めて来られた時には、お母さん、お父さん、理恵ちゃんの三人で、ご両親の第一印象は、とても優しい方だと感じました。3日前に、お電話で予約を取った時 には、お母さんが鍼の治療に不安を持っておられること、今まで病院や民間療法などいろいろ試して最後の手段として鍼治療を考えていることなどを話して下さ いました。しっかりした口調で、すじみちだてて話されていることから、電話をかけて来られるまでにかなり調べられた上で、藁にもすがる気持ちでお電話頂い たのだろうと感じました。

まず、症歴を伺ってみると、2歳の頃に右後頭部に小さく丸い脱毛が初めての症状だったことが分かりました。お母さんは、最初はスキンケアが合わないのか な、くらいに軽く考えていたとのことでした。お父さんも、ほっといたら治る、くらいに考えていたそうです。ですから、理恵ちゃんには言わずに、そのままに していたとのことでした。
ですが、症状は急速に進み、毎日、枕に抜けた毛が残るほどでした。みるみるうちに脱毛している部分が広がり、一週間の間ですっかり髪の毛が抜けてしまいました。
お母さんは一日毎に抜けていく髪の毛に同様してしまって、でも理恵ちゃんを不安にさせてはいけないと明るくふるまっていたそうです。理恵ちゃんも、そんな お母さんに安心したのか気丈にも以前と変わらず明るくふるまっていたので、お母さんは理恵ちゃんが早く治るように病院を探し始めました。
最初は、通院が可能な範囲で、脱毛症の治療に定評のある皮膚科を訪れました。
インターネットでも評判がよく、すぐに治療効果があらわれるとありました。

皮膚科の受診の時に、お母さんは理恵ちゃんが診察を嫌がってしまうのではないか、ショックで泣いてしまったり反抗的な態度をとったりするのではないか、と心配していたそうです。
ですが、理恵ちゃんは、おとなしく先生の話を聞いて、とても良い子にしていました。
出されたお薬も毎日きちんと嫌がらずに塗っていました。

そんな理恵ちゃんを見て、お母さんは理恵ちゃんのためにとにかく早く治るように、スキンケアや衣服に気を配るようになりました。
ですが、脱毛症の症状は、一進一退で症状が抑えられたとおもったら、また症状がひどくなるという状態がずっと続いていたそうです。
髪の毛がなくなったために、お母さんは理恵ちゃんを保育所に入れることも出来ず、とにかく理恵ちゃんの世話をするのに追われるようになりました。
理恵ちゃんが脱毛症になる半年くらい前に弟が産まれており、お母さんは、育児でほとほと疲れていたのではないでしょうか。

理恵ちゃんが4歳になり小学校の入学を考えだしたため、とにかく脱毛症を治療しなければ、小学校に入学した後、理恵ちゃんがいじめられるのではないか、こ のまま髪がない状態で、進学だけでなく社会に出たとしても働いたり結婚したりということが出来なくなるのではないか、そんな不安にかられているように思わ れました。

お話を伺っているうちに、お父さんから、脱毛症の親族もいないのに何故うちの子だけが脱毛症になったのか、弟も脱毛症になったらどうしたらいいのか、という不安や憤りの気持ちが口からついて出てきました。
理恵ちゃんは、おとなしくお母さん、お父さんの話を聞いていました。
そんな理恵ちゃんを、お母さんやお父さんは「良い子」と思っているようでした。

当院に来られる患者さんは、理恵ちゃんのように、とても「良い子」といわれる子供たちが殆どです。脱毛症になる子供たちは、とても繊細で賢い子供達が殆ど です。親は、子供だと思っていますが、子供は親が思っているよりも余程しっかりしているのです。親の不安な気持ちを敏感に察知して、親の期待に応えるべく 努力しようとするのです。
親は、子供の気持ちを分かっているようで、本当は分かっていないのですが、なかなか気づくことが出来ていないのです。

理恵ちゃんの場合、もともと免疫力が弱く、アレルギー体質をもっていました。弟が生まれる前は、理恵ちゃんが初めての子供ということで、お母さんとお父さ んの愛情を一身に受けていました。それが、弟が産まれたことによって、お母さん、お父さんの愛情が自分から弟に向いたことで、とてもさみしくなったので す。自分のことを構ってもらいたい、でもそれが出来ないというプレッシャーが、もともと弱い免疫力を刺激し、脱毛症となって表れていました。

カウンセリングでもお話するのですが、子供の脱毛症に対する鍼治療というのは、非常に効果が早く現れます。早ければ、1週間で産毛が生えてきますし、眉が ないケースでも1ヶ月で眉が生えてきます。これは、手品でもありませんし、ステロイドのようなきつい薬を使うのでもありません。もともと毛穴というのは、 それぞれが独立したもので、鍼治療により免疫系を刺激することで、元気な毛穴から先に効果が表れます。何万個とある毛穴のうち、元気な毛穴だけでなく弱っ ている毛穴も多くあります。弱っている毛穴が元気になるには、やはり2年程度かかってしまうのです。ただ、元気な毛穴から産毛がすぐに生えてくるというの は、やはり鍼治療のもっている特出した力です。
これは、親子間の関係を修復するのに、非常に大きな役割も果たしています。

脱毛症の患者さんを持っているお母さん、お父さんは、意識せずに、知らないうちに子供に多大な期待をかけています。それは、早く良くなって欲しい、という 気持ちです。子供たちは、とてもつらい気持ちを抱えているにもかかわらず、親の期待に応えることを優先して考えてしまいます。本当の辛い気持を言えないま ま、ひたすら頑張ってしまうのです。
こうして、知らず知らずのうちに、親子の気持ちはズレてしまっているのです。

効果が早くでる鍼治療は、そんな親子のズレた気持ちをひとつにまとめる役割があります。
子供達は、効果の直ぐ出る鍼治療に絶対的な信頼をよせ、治療に頑張ります。鍼治療は、子供達が頑張ったら頑張っただけ、産毛を生やす力を持っています。
そして、お父さんやお母さんは、頑張った子供達の髪が生えてくることで、素直に子供をほめることが出来るのです。
子供も親も無理をせずに、素直な気持ちでお互いを見つめなおす場を提供するのです。

理恵ちゃんも最初は鍼治療を嫌がっていましたが、すぐに産毛が生えてきたのを見て、今度は率先して自分から喜んで治療を受けるようになっています。

今、脱毛症の子供を持っているお母さん、お父さん。
一度、当院の扉を叩いてみて下さい。きっとお力になれることがあると思いますよ。

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