【症例】30代女性 融合性円形脱毛症/完治

タイトル

病院で告げられた病名 融合性円形脱毛症

治療の経緯

2年前より、側頭部を中心に地肌が透けて見えるようになってきたとのこと。
抜け毛の状態は、短い毛が多く、産毛や委縮毛が多くみられました。
頭皮には皮脂が多く、フケやかゆみもあるとのこと。
当院に来られた時には、ダイアコート(ステロイド剤)を外用(1ヶ月)、シャンプーはスカルプDを使用し、1年ほどリアップを使用されていました。

なお、高校受験の時に、円形脱毛症の既往歴があったとのこと。(1年程度で自然治癒)また、アレルギー性鼻炎、花粉症もありました。
今回も同じく自然に治ると思っていたのが治らず皮膚科を受診。
かなり強いステロイド剤を処方されたこと、薬を外用しても症状が改善されなかったことから、当院に来られたとのことでした。

治療は、約1年5ヶ月、週に2日の通院で完治となりました。

発症の原因は、病院ではストレスと言われたとのことでしたが、本人はストレスの自覚がないとのことでした。

脱毛症以外の症状としては、首や肩がかなり固くなっていました。
(が、本人は全く自覚がなく、疲れも感じないとのこと。)
治療を進めるうち、2ヶ月ほどしてから、肩や首のコリや疲れを自覚するようになりました。
あまりにも肩こりがひどくなると、自覚が鈍くなります。
脳から、無理な仕事や激しい運動をしないように身体の疲労を感じさせ、休みを取らせようとする、正常な状態に戻ってきたということです。

3ヶ月後には、産毛が多く発毛してきて、抜け毛にも委縮毛が見られなくなってきました。

その後、17ヶ月まで安定してきたことを確認して、完治ということで治療を終えました。

通院中は、2日に1回のシャンプーから1日に1回ないし2回のシャンプーに変えてもらいました。
(もともと、脂っぽい頭皮であったため。)
また、ステロイド剤、育毛剤の使用を中止、シャンプーも普通のものに変えてもらいました。

(想定していたよりも)治療に時間がかかってしまったのは、猫アレルギーであるにもかかわらず、猫を多頭飼いしていたこと。
頭皮に皮脂が非常に出やすかったのですが、ご本人が乾燥肌だと思い込んでいて(フケが多かった)、なかなかシャンプーに対する考えが変わらなかったこと、があります。
皮脂が多いと、やはりシャンプーをこまめにしっかりと行う必要があります。(細菌が原因となり角質層が破壊される可能性があるため)
ご本人が乾燥肌だと思ってしまうと、シャンプーに対して前向きになれない、保湿にこだわってしまうため、逆に頭皮にはよくない状態になってしまいます。
ただ、治療開始から8ヶ月ほどで考えてを変えて頂き、しっかりとシャンプーしてもらうようになったことで、速やかに完治に至りました。

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