【症例】30代女性 多発性円形脱毛症/完治

タイトル

病院で告げられた病名 多発性円形脱毛症、鉄欠乏性貧血、重症冷え症

治療の経緯

発症してから3ヶ月以内に来院されました。(当院に来られる前に皮膚科を受診。)
発症する前に、仕事のストレス、過労がピークに達していたとのこと。
来院時の状態は、約20%程度の脱毛面積でした。前頭部と頭頂部を中心に、全体的に地肌が透けて見える程度でした。
頭皮は硬く緊張感があり、皮脂も多い状態でした。
薬の使用歴としては、皮膚科でかなり強いステロイド剤を外用薬として2週間、リアップを1か月間使用。
シャンプーは毎日1回、美容室から勧められた薬用シャンプーを使用。
脱毛症の他、首から肩、背中にかけて重い感じ、身体に疲労感がありました。
手足の冷えは、かなりきつくありました。(体温は35度台)
寝つきが悪く、熟睡できない、夜に目が覚める、といった症状もありました。

治療は、1年2ヶ月、概ね週に2回の通院で完治しています。

まず、初診の時に、ステロイド及びリアップの使用を中止、シャンプーを普通のものに変えてもらいました。
また、熱いお風呂に入ることをやめて身体を清潔にするためだけのシャワーに変えてもらいました。
初診治療後の反応としては、全身がぽかぽかした感じがし、その晩は寝つきが良かったとのこと。
2回目以降、シャンプー以外の抜け毛が少なくなり、診察時に頭皮が良く動くようになりました。
3ヶ月間、週に2回の治療を行っていましたが、この間、抜け毛はほとんどなくなるまで改善(円形がなくなった)、熟睡できるようになったとのこと。(体温は36度台)
ここで、本人より週に1回の治療に変えたいとの要望がありました。
4ヶ月後、新しく0.5cmの円形脱毛症が2ヶ所、発現。抜け毛、委縮毛共に増えました。
(治療回数を減らした期間に、家庭でのストレスがかなりあったとのこと。)
その後の4ヶ月は、再び週2回に戻して治療を行いました。結果、円形脱毛症は全てなくなり、完治となりました。
最終的に体温は36.6度の平熱、貧血状態もなくなりました。
その後、再発はしていません。

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