脱保湿

皮膚科の専門医にも脱ステだけではなく脱保湿の概念が浸透してきました。

カサカサしてもそのままで

保湿軟膏にはワセリン類・尿素類・ヘパリン類の3種類があります。どれも体内に侵入すると異物となり免疫系が異物排除のためアレルギーを起こしてしまいます。皮膚は湿りすぎているのもいけません。

シャワーや入浴の後に保湿軟膏を使用すると皮膚を強くしていると考えてしまうかもしれませんが、かえって悪くなってもっとかさつく症状悪化してしまいます。 痒くないところに薬がしみ込んでいしまって、何回も塗っていると副作用ばかりが増加します。

特に、脱ステロイドを行っている場合、保湿は、皮膚が正常になろうとしていく活動を阻害します。保湿軟膏といえども、引っかき傷や裂傷などの傷口から体内に入ってしまった場合、それ自体が異物として排除されます。その過程で、免疫反応が起こり炎症を起こす可能性が考えられます。結果、皮膚の正常化が遅くなってしまいます。

つらいでしょうが、脱ステロイドと脱保湿を同時に行うことが、皮膚の正常化の早道なのです。

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