一般的なアレルギーの分類について<参考>
(Coombs&Gellによる四つの分類)

1.Ⅰ型アレルギー(即時性)

肥満細胞が主体となって発症するアレルギーです。アレルゲンが体内に入っていから、5分~15分で反応がおこるため、即時型反応とも言われます。重症例ではショック状態(アナフィラキシーショック)に陥ることもありますが、多くの場合、症状は一過性で、通常は数時間以内に沈静化します。主にじんましんなどの症状があげられます。

2.Ⅱ型アレルギー

細胞表面に存在するアレルゲンに対して抗体が生産され、それに補体や細胞傷害性T細胞などが作用することで細胞が傷つけられるものです。自己免疫性水疱症などがあげられます。
また、薬剤が作用して表皮細胞や血球に結合し起こる場合もあります。

3.Ⅲ型アレルギー

免疫複合体が血管や組織に沈着し、そので補体保安脳や好中球遊走などが起こり、細胞傷害をきたすものです。血清病や糸球体腎炎、ループス腎炎などがあります。

4.Ⅳ型アレルギー

アレルゲンを認識するT細胞とアレルゲンの間の反応によって炎症がおこったものです。アレルゲンが最初に侵入すると、抗原提示細胞に取り込まれ、所属リンパ節内でT細胞を活性化します。この時にエフェクターT細胞とともにメモリーT細胞が生成され、2回目以降の侵入に対し迅速に対応できるようにします。2回目以降の侵入では、抗原提示細胞を介してメモリーT細胞が皮膚内で活性化し48時間をピークにして炎症が起きます。反応までに時間がかかることから、遅延型アレルギーとも呼ばれます。ツベルクリン反応があります。

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