【症例】40代男性 多発性円形脱毛症/通院中

No.395多発性円形脱毛症/通院中


発症から来院までの経緯

40代男性が多発性円形脱毛症で来院されました。

きっかけは円形脱毛症ですが、併発している病気が、喘息、鼻炎、結膜炎、胃潰瘍、アトピー性皮膚炎とありました。

円形脱毛症の症状ですが、1年前に右の耳の上に直径1.5cm程度の円形脱毛症が発症したため、皮膚科に通院しだしました。来院時には1日100本以上と非常に抜け毛が多い状態でした。しかも、長い髪の毛だけでなく、産毛のような細い髪の毛の抜け毛、萎縮毛の抜け毛もみられました。頭皮の状態も、皮脂が非常に多く、厚みも薄く、フケや痒みもみられました。洗髪は、3日に1回程度、薬用シャンプーとリンスを使用しており、養毛剤も抜け毛が気になりだした1年前から使用されていた状態です。当院に来院される前に、内科と皮膚科へ通院しており、最初はフロジン液を、2ヶ月たっても抜け毛が止まらないためステロイド内服液であるプレドニン(5mg)を1日2回1錠処方されました。少ししてから、もっとも強いステロイド外用薬である、塗り薬のデルモベートを処方されました。この時期と同じくして、喘息を発症。気管支拡張剤のベロテックエロゾルを処方されています。(半年後、激しい胃痛に見舞われ、胃潰瘍と診断。制酸剤のタガメット、胃粘膜麻酔剤のストロカイン、Buscopanを処方、飲用し続けていました。)自覚症状として、首や肩が重い・痛い、手足の冷え、胃の痛み、下痢、立ちくらみがあり、睡眠も寝付くまでに1時間から2時間程度と非常に寝つきが悪く、また寝ても熟睡できないという日々が続いていました。


生活習慣など

過去に食事療法をしたことがありますが、アトピー治療のため来院時にはしていませんでした。アレルギー体質と言われたことがあり、鼻炎と結膜炎の診断をされたことがあります。仕事での対人関係でストレスを抱えており、20年来1日40~60本のヘビースモーカーでした。ただ、飲酒は全くなく、パソコンは1日5時間程度、ほぼ毎日使用している状態でした。

 

当院での治療の経緯


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